14年度高校入試理科について

今春おこなわれた公立高校入試の結果が神奈川県教委から発表されています。

http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/life/457625_2230453_misc.pdf

詳しくはリンク先の記事を読んでいただければ良いのですが、以下は私なりの感想です。今回の入試で最も特徴的だった理科についてです。

理科の度数分布をみてください。

理科公立入試

11点〜40点までに60%の受験生がはいっています。また、81点以上が全受験生の1.9%しかいません。25年度の平均点が66.4点で今年の平均点38.6点との差が27.8点もあること以上に、上位校を受験した生徒には厳しい入試だったということが証明されています。

どういうことかというと、理科が得意で、この教科でライバルと差をつけようと考えていた受験生たちは、思いの外に難易度が高く歯ごたえのある問題の前に得点を稼ぐことができなかった。逆に理科が不得意だった生徒は、あまりに難しい問題に自分も太刀打ちできなかったが、結果的にみんなができなかったので差にならなかったということです。

数学の難易度もそれなりに高く、91点以上は全受験者の1.7%。81点以上でも6%。逆に英語は91点以上が12,8%、81点以上は24,8%。理数が得意な生徒は不利で、逆に英語が得意な生徒は得点がとりやすかったということです。入試というのはあくまでも相対的なもので、受験した学校の中で合格ラインを上まれば良いのです。どの教科で何点とろうが関係ありません。

前にも書きましたが、平均点を一気に30点近く下げたこと。11点〜40点までに60%の受験生がはいってしまったこと。理科の作問者にはどのような意図があったのか。また、ここまで得点が悪くなると予想できなかったのか。できるならば会って話をしたいぐらいです。

正直、来年度入試に向けては、理科の学校の成績が評定3の生徒は、入試対策は一切おこなわず「三番目の選択肢を選びなさい」といった指導しかないかもしれません。何にも考えずに「三番目の選択肢」をすべて選んでも20点代の得点になります。下手に考えるよりもその方が高得点、といった笑えない話になってしまいます。

しかも、理科の難易度アップは、理科的な知識・理解の難しさというよりも、問題形式の煩雑さに拠るところが大きいのです。国語力のない生徒。問題文を読み取る力がない生徒。これらの生徒には、何を聞かれているのかもわからない、といった問題なのです。

間違いなく理科は全国の中でも最も難しい入試問題になってしまいました。これが来春も続くのかどうか。塾の指導者として最も悩むところです。