国語の成績をどうすればあげることができますか?
まず、国語の成績、というのを3つの分野に分けて考えて欲しいです。
1 学校の教科としての国語の成績
2 中学入試、高校入試、大学入試の入試問題としての国語の成績
3 一般的な「読み、書き」といった国語の成績
この3つは、同じ国語という教科としてあつかわれますが、全く違ったものです。それをしっかりと分けて考えるところから、国語の成績アップははじまります。逆に、この3つを一緒にあつかうと、いつまでたっても国語の成績をアップさせることはできません。
まず、学校の成績としての国語。中でも中間試験、期末試験の得点としての国語成績アップです。何といってもこの部分については範囲が決まっていることが特徴です。しかも、出題される作品というか題材は授業であつかわれているのです。初見の文章を読解するわけではありません。また、漢字、語句についても、基本的にここからここまでといった範囲の指定があります。ということは、学校の国語の成績アップは、一般的な国語力とは違い、社会や理科と同じような感覚で学習にのぞむことが大切になります。
読解問題は、数学の試験対策と同じように、ドリル演習を中心に。出題される文章がわかっているのですから、そのなかのどこがポイントで、どこが出題されるのかはある程度わかります。また、古典や文法などが範囲であれば、英語の教科書範囲を学習するようにしっかりとノートづくりから取り組むことです。もちろん、漢字、語句などは、出題範囲のものを徹底的に学習すれば良いのです。つまり、学校の国語の成績アップは、国語という教科の学習というよりも、数学や理科などの教科と同じととらえて学習することで実現します。
学校の定期試験の国語と入試問題の国語の成績アップは、まったく別ものだと考えなければいけません。同じ教科だと考えない方がはっきりしていて良いでしょう。そのぐらい違うものだということです。それでは、入試の国語に対してはどう対策をしていくべきか。それについては稿を改めます。