塾講師を国家検定に

「塾講師を国家検定に 信頼性向上狙い17年にも」というニュースが昨日の夕刊に載っていました。 ニュースは ここ です。こどもさんを学習塾に通わされているお父さん、お母さんは、このニュースをどうごらんになられますか?

学習塾と学校の大きな違いは、子どもも親も、学習塾は簡単に変えることが出来ても、学校はなかなか変えることが出来ない、ということです。塾は、先生の力量に疑問符がつくなら、辞めて別の塾を選択することができます。でも、学校のある教科の担当教師に疑問符がついても、別の教師の授業を受けることは出来ません。

ということは、学習塾の講師の指導レベルは、ある意味で消費者である「生徒」と「保護者」の目につねに監視されている、ということです。しかも、対価として「授業料」を払っているので、その目はかなりシビアで厳しいものです。

はっきりいって、学習塾の講師の力量を国家資格に、というのは笑止です。学習塾は「公」の権威と対立はしなくとも、相容れないものであることは間違いありません。子どもの教育にたずさわる、といった意味で、協力できる部分は力を合わせたとしても、その権威にぶら下がって何かをする、というものではないはずです。

ニュースをよく読むと、塾の中にはとても指導者のレベルにない講師を雇っているところもある、学習塾の指導レベルを確保するためにもこうした「講師検定」が必要だ、という趣旨が書かれています。確かにその通りですが、そんな講師しかいない塾は、誰も通わなくなるのは必然なので、こうした検定の持つ意味があるのだろうか、という疑問は残ります。

この講師検定は、全国学習塾協会という、塾団体では唯一の公益社団法人によって主導されています。私も別の団体ですが、その社団の方々の頑張りを見ています。ですから、あまり否定的なことはいいたくはないのですが、国家資格は違うでしょ、ということです。ベクトルの向きが違います。

昨日から新学期がスタートしています。夏の学習の片付けをしながら、新学期の様々な準備も並行していきます。しばらくは落ち着かない毎日です。