11月の「読む蔵」の作品

11月の「読む蔵」の作品です。

「続岳物語」は、中学の国語の教科書にも載っている椎名誠の小説です。文句なくおもしろい作品です。親が読んでも絶対におもしろい作品ですし、子育てのヒントがあちこちにあります。とくに反抗期をむかえた男の子の心理に困っているお母さんが読むと、なるほど「男の子」というのはこうした生き物なんだ、ということに納得できるはずです。ぜひともお読みください。

「色を奏でる」は志村ふくみさんの随筆です。志村さんという方は染織家で、わたしが教育実習に行った昔から今までずっと国語の教科書に掲載されている「ことばの力」で登場される方です。「色を奏でる」は絶版になっていると思いますが、Amazonあたりで検索すると中古本が買えるのではないでしょうか。文章から、色や匂いまでも浮かび上がってくる文章です。セラピー効果が抜群のはずです。

「国語の時間」は竹西寛子さんの作品です。竹西さんの評論はわたしもいくつか読んでいます。中でも「式子内親王・永福門院」は数度は読み返しています。「国語の時間」はわたしは読んでいませんが、きっと竹西さんの深い深い日本の古典文学への造詣をもとにした「国語」への切り口を示してくれているのだと思います。言葉というものを大切にする。その姿勢が一貫して竹西さんの評論をつらぬいています。

「読む蔵」は、miyajukuの小学生の私立中受験クラス、国語選択者、週イチ個別の生徒。中3生。高校生の文系の生徒。これらの生徒には必修にしています。それ以外の学年の方で「読む蔵」を選択したい方はわたしまでお申し出ください。また、毎月のお知らせを見て、こっちの作品を読みたいな、というリクエストにもできるだけこたえたいと思います。よろしくお願いします。

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