本当は英語より国語
こんなニュースに目がとまりました。
看護師試験、突然難しくなった 「くたばれ厚労省」受験生不満爆発 http://www.j-cast.com/2017/02/20291098.html?p=all
2017年の看護師の国家試験について、例年と出題傾向が違い、難易度がかなり高かったらしいのです。ただ、ちゃんと読んでみると、事前に厚労省からは「受験の心得として長い状況文を出す」と告知しているらしく、その通りに実際の問題文が全体的に長くなったということです。これはこれで、新しい指導要領の流れにもそったことなので当然なのでしょう。
記事の中で、看護士の国家試験対策を指導する学校の方が「最近の受験生は、国語力がありませんので、長文を勝手に解釈してしまう傾向があります。教科書をしっかり読んで知識を広げておかないと、対応できなかったでしょう。今では、過去問の解答を丸暗記しても意味がないと思った方がいいですね。」とおっしゃっています。
何が言いたいかというともこの方がおっしゃっていることは、わたしがこのところ日常的に感じていることとまったく同じだからです。もともと子どもは「長文を勝手に解釈してしまう」傾向があります。ただ、ここ最近はその程度が増しているように思えてならないのです。
英語が小学校高学年で教科になります。中学年にも英語教育が導入されるようです。正直、反対です。そんな時間があったら、じっくりと国語に向き合った方がどれだけよいか。江戸時代のように論語の訓読をした方が、英語で歌を歌うよりもずっと良いとさえ思います。
きちんと日本語の長い文章を読むチカラ。これが最も必要ではないでしょうか。