公立高校入試の選考基準について

県教委から発表になっている県央地区の各高校の選抜基準です。

選抜基準

詳細は http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f160600/p1045588.html

今の神奈川県の高校入試制度では、合否を判定する資料は以下の四つです。

学校成績(中2学年末の9教科成績45点+中3の2学期の9教科45点×2)
学力検査(5教科×100点)
面接
特色検査

それぞれを何割の割合で資料として用いるかは各高校ごとに違ってきます。傾斜配点も認められています。その選抜基準が21日に一覧として県教委から発表になったということです。

全県を見回すと、学校成績 : 学力検査 : 面接 の割合を、4 : 4 : 2 としている学校が多いです。ただ、添付の画像を見てわかるように、県央地区の学校はほとんどが、3 : 5 : 2 としています。

4 : 4 : 2 と 3 : 5 : 2 では、学校成績の1段階に相当する入試での得点が以下のように違います。

4 : 4 : 2 → 3.70点
3 : 5 : 2 → 2.22点

これだけ違うと、合否への影響はとても大きくなります。学校成績がちょっと厳しいかなぁ、といった生徒は、3 : 5 : 2 の比率の学校を受験すべきですし、逆に学校成績がたっぷりとあり、当日の入試にちょっと不安がある生徒は、4 : 4 : 2 の学校を受験する戦略をとるべきです。

とはいっても、miyajukuのある地域の高校は、上から、厚木高校、大和高校、海老名高校、座間高校、大和西高校とすべて3 : 5 : 2 の比率になっています。否応なしに当日の入試重視で対応せざる得ません。

たとえば、今春入試での厚木高校の合否ボーダー付近での例です。

A 内申 135 入試 382点 面接 100点 特色 21点
B 内申  98 入試 398点 面接 100点 特色 33点

さて、この2人の合否はどうだったでしょう。Aは不合格でBが合格でした。内申点で37もの差があっても、逆転してしまうのです。内申135というのは、中2も中3もすべてオール5ということです。オール5の子が不合格で、4と3が混じった成績の子が合格する。もちろん、この合否は二次選考でのものですが、それが今の神奈川県の公立高校入試です。

うーん。二次選考ってなんだ、と疑問はつきないでしょう。

よくわからん、といのが、皆さんの正直な感想でしょう。7月3日の保護者会では、こうした点を「わかりやすく」説明します。是非とも参加ください。なお、この保護者会は、miyajukuに生徒さんを通わせていただいている語りためのものですが、若干名は外部の方をお受けできます。わたしまでメールでお問い合わせください。

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