小学生の「習っていない」という言葉の持つ意味

13で割れば6あまる数のうち700に最も近い数はいくつか?

この問題を小5生や小6生にやらせると「こんなの習ってない」という反応が即座に返ってくる。確かに教科書には載っていない問題だろう。彼ら、彼女らの言う「習っている」は、ほぼ「教科書に載っている問題と同じだ」という意味だ。少しでも表現がちがうと「習っていない」ということになる。

この問題は

700÷13=5あまり11だから、13×53+6=695、13×54+6=708になるので答えは695というものだ。

割られる数=割る数×商+余り、という考え方ができれば理解できるはずの問題だ。つまり、わり算の検算を学んでいれば「習っている問題」といってもいい。小4のレベルの問題ともいえる。少なくとも小6ではできなければいけない問題だ。

この小学生たちが高校入試を受けたとすると、ほぼすべての問題が「こんなの習っていない」ということになりかねない。

小学校のテスト問題は、ほとんど問題文を読まなくても解答できる。いわゆる「習った問題ばかり」なので、何も考えなくてもパターンで解答を導き出せる。だから途中式も書かないし、とにかく「答え」だけを求めることに子どもたちは専念する。

「思考力」「判断力」の育成が叫ばれていても、小学校の授業や学習内容はそうはなっていない。ただパターンをオウム返しする学習になっているし、子どもたちの意識が「自ら問題を解いていく」というものから離れたものになっている。この「習ってない」という言葉を発する前に「自分で解こう」という意識が持てるようにしたい。

だからmiyajukuの小学生クラスでは、できるだけ「13で割れば6あまる数のうち700に最も近い数はいくつか?」といった問題を生徒たちに考えさせるようにしている。