読解力

今朝の電車内でのできごとです。

それほど混んでいない車内で、吊革につかまってスマホで新聞を読み始めたわたしの目の前に、3歳ぐらいの男の子を抱っこして、となりに5歳ぐらいの女の子を座らせたお母さんがいました。お母さんは、小さな絵本を周りに迷惑がかからない程度の声で子どもたちに読み聞かせていました。

時々、「この子はなんで悲しいんだろう?」とか「この絵はなーに?」なんて問いかけが入ります。それが絶妙なタイミングで、女の子が一生懸命に考えて答えています。10分ほどでそんな本読みが終わると、女の子が「なぞなぞ出して」と言いました。お母さんが「それじゃケーキのなぞなぞね」ということで「みんなが安心するケーキってなーに」ってはじまりました。

良いお母さんでした。スマホを渡して子どもをほっとくお母さんとくらべると、このお母さんのもとで育った子どもたちには間違いなく「読解力」が身につくはずです。最近いろんなところで聞く「読解力」ですが、その根っこの所は、お母さん、お父さんと子どもとの日常のやりとりの時間で身につくものです。「読解力」は「コミニュケーション力」でもあります。言葉のキャッチボールで身につくものです。

「読解力」は「文章を読み取る力」とされます。この「文章」というのをどうとらえるかで「読解力」の解釈は違ってきます。最近は入試の国語の文章も、以前のように論説文や小説文だけでなく実用文も出題されるようになっています。日常の中ではインターネットを通して手に入れる情報も文章と言えます。

つまり「あらゆる情報を読み解く力」が「読解力」といえるわけです。だからこそ、これからの時代を生きていく子どもたちに最も必要なチカラだと言われるわけです。この「読解力」の根っこの所は、親と子どもとの会話、日常の家庭でのコミニュケーションにかかっていると思います。今朝のお母さんはつねにわが子に問いかけをし、子どもの理解と解釈を引き出しいました。すごいことです。

これをお読みのお父さん、お母さん。家でテレビをつけっぱなしにし、ゲームをやらせっぱなしにし、勉強は塾に任せっきりではお子さんの「読解力」は決して上がらないということです。お父さん、お母さん自身の「読解力」もお子さんと一緒に高めていく取り組みを考えてみませんか。