「滑り止めでも落ちる」人口減なのになぜ? 受験生を襲った私立大学“難化”
こんな記事がありました。
「滑り止めでも落ちる」人口減なのになぜ? 受験生を襲った私立大学“難化”〈AERA〉
https://dot.asahi.com/aera/2018041700042.html
何度か記事にもしていますが、今春の首都圏の私大入試は厳しいものでした。理由は、文科省が都内の私大の定員を厳格に監視し、定員をオーバーしている大学には補助金をカットする処置をとったからです。さらに、18歳人口が減っているにもかかわらず、首都圏の私立大の志願者は増え続けています。志願者が増えて合格者を減らしているのですから、厳しい入試になるのは当然です。
記事にもあるように、中央大の総合政策学部では、募集人数に対する志願倍率が27倍にもなり、立教大の異文化コミュニケーション学部の志願倍率は28.7倍。すごい倍率になっています。政府の施策は地方創生ということなのですが、受験生の心理としては、国公立大を含めて地方の大学に行くメリットを感じられず、都市圏の大学を受験したいという傾向は強いものがあります。来春以降も首都圏の私大の受験者は増え続ける可能性はあります。
下の表を見てください。
今春入試で12万人以上の受験者を集めた法政大学。2016年〜2017年にかけて2,011人の合格者減。2017年〜2018年にかけて3,633人の合格者減。その間に志願者数は、2万人以上も増加しているのです。日本大学を見ても今春は3,853人も合格者数を減らしています。受験者はこの2年間で1万人も増えているのにです。比較的に規模の小さい大学を見ても、成城大学で4,435人も志願者が増えているのに合格者は1,002人も減らしています。
数字がいかに今春の大学入試が厳しかったかを示しています。
少子化と大学の数の増加で、浪人することはほとんどなくなっていた昨今の大学入試ですが、記事にもあるように浪人生が増えつつあるとのこと。来春入試の高3生はこの状況をよくわきまえて、気持ちを引き締めて大学受験に向かっていくべきです。日東駒専は滑り止めで、とならない現実があるということです。