部活動一色の中高生の作文から思うこと

先日の「読書作文コンクール」の作品を読んで感じたことです。
 
小学生の作文はバラエティに富んでいておもしろかったです。家族のこと、習い事のこと、友だちのこと、学校のこと、趣味のこと・・・ 具体的にいろんなことを例に出して自分の言いたいことを書いていました。それぞれの主張も様々で、読んでいてとてもおもしろかったです。
 
それに対して、中高生のほとんどが部活動のことに話題がいってしまいます。作者はこう言っている。わたしはこう思う。先日も部活動で△△なことがあって、という展開での文章になっていくのです。
 
それだけ部活動が彼ら、彼女らの中に占めているものが大きいのはわかります。それを良くないと言っているのではありません。部活動を引き合いに出し、その後の展開も決まった流れになっていることです。みんな「仲間と一緒に成長したい」という主張ばかりになっているのです。
 
中学生だけでなく、高校生もほとんど同じような展開での文章になっているのにはとてもがっかりでした。
 
仲間と一緒に成長する、という主張が間違っているとか、よくないとかということではありません。ほとんど全員の中高生がそうした主張をするだけ、といったことに大きな問題があるのでは、ということです。個性や多様性が声高に言われているにもかかわらず、結果的に今の中高生がしゃべることが「部活動で仲間と一緒に成長する」ということばかり。
 
ある意味で、今の学校での教育の大きな問題点なのではないか、という気もします。みんな一緒といった圧力が、知らず知らずのうちに子どもたちをおおっているのでは、という懸念です。昔も部活動は盛んだったけれど、こんなではなかったなぁ、と思います。
 
中高生には、もっともっと様々な経験をしてもらい、多様な価値観に出合い、いろんな考えや発想をもってもらいたい。心からそう願います。