この時期の過去問の利用は“串刺し学習法”にかぎります

県高校入試を目指して頑張っている中学3年生のみなさん。勉強の様子はどうですか? 先ずは過去問題を解いてみよう、と挑戦してみて打ちのめされてはいませんか? 県高校入試の問題は、皆さんが学校で受けてきた定期試験の問題とは全く違うものです。こんなに難しい問題どうしよう・・・ と途方に暮れているのではないでしょうか。

さて、過去問をどう利用するか、についてちょっと書いておきます。

県高校入試は7年前に大きく変わりました。したがって、過去問といっても、それ以前のものをやってもしかたがありません。市販されているものには「過去6年分」というのがあるはずなので、その本で大丈夫です。さらに、今年の春の問題はその前の問題と大きく変わっています。国語の漢字がマークになったり、英語の英作文が1問になったり、数学の証明が全証明でなくなったり・・・

ですから、過去問をやってみると、ここ数年で難易度も出題形式もけっこうばらばらなのに気づくはずです。来春入試では、今春入試の形式を引き継ぐ可能性が高いので、まずは今春入試の問題をひとつの基準としてそれ以前の問題をやっていきましょう。きちんと時間をはかって1年分の問題を解いてみましょう。得点は気にすることはありません。難易度や時間配分などについて雰囲気を知れば良いのです。

その後、H29年度とできれば2年分は時間をはかってやってみたいですね。

さて、それ以前の過去問題の利用法です。

これらの問題は 串刺し学習法 に利用しましょう。

傾向が変わっているといっても、たとえば数学では「関数」「空間図形」「平面図形の照明」「確率」・・・などの問題は毎年のように出題されています。その単元ごとに各年度の問題を「串刺し」に解いていくのです。「空間図形」なら過去6年分の問題の「空間図形」の問題だけを解いていくのです。

他の教科も同じように学習しましょう。社会なら過去6年分の「地理」の問題だけを「串刺し」に、理科も同じように「物理分野」だけを、というように問題演習をおこないます。こうすることで、県入試の「くせ」がしっかりとつかめ、分野別の問題傾向をしっかりと頭にたたき込むことができます。

この時、一度は時間をはかって解いた最新の2年分の問題も必ず解き直しましょう。過去問題はなめつくすように何度も解き直すことが大切です。

この時期の過去問の利用は 串刺し学習法 にかぎります。

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