探求する心
帰宅してから息子と語らっていた。
総合大学で人間としての幅を広げながら研究職としての基礎を積み上げるか、単科大学で研究職一筋としてのスキルを身につけるのか、どちらが良いのか。
薬草のスケッチがおもしろいか、それとも海に潜って海藻を採取してくる実習がおもしろいか。
分類法を学んで博物館学芸員を目指すのがおもしろいか、教育心理学を学んで教職を目指していくのがおもしろいか。
実習や実験でバイトもほとんどできず、でも、真剣に自分の目指すものにむかっていく毎日がおもしろいか、いろんな人間と交わりながらサークル活動なんかに手をつっこみつつ学生生活を送るのが良いのか。
あんなこと、こんなことをいろいろと話していた。
息子の人生だ。自分の感性で、自分のベクトルで判断すればよい。
でも、人生の先輩として、世の中のことをちょっとでも知っている人間として、ボクの考えていること、思うことを彼にぶつけてみても良いだろう。
しかも、仕事柄、いろんな事を知っているのだから。
ボクにとって見れば、息子も他の塾生も何らかわりはない。
1対1の人間として接している。
ボクはそのうち大学院に復帰するつもりでいる。自分の研究テーマをいつか極めたいと考えている。でも、今は息子や娘の研究テーマが優先であるだけだ。
そんなことも伝えている。
私の妻(子供達の母)も、体育系とジャンルは違うが、つねに新しいことにチャレンジし、学びつつ仕事に生かし続けている。
探求する心に年齢はない。