今朝の丹沢
昨晩、録画してあった「爆笑問題のニッポンの教養」という番組を息子と見た。ウナギの生態の話だった。ウナギは稚魚から成長するにつれて3000キロ以上を旅して日本にたどり着く。なぜ動物はある環境になると旅を始めるのか? 塚本さんという海洋生物学者は 「脱出理論」という話をされていた。生物にとっては最適な「個体間距離」があり、その距離が快適でないとその環境から脱出したくなるのだという。
山に登りたくなるのはそんな「脱出願望」からなのかもしれない。山、とくに冬の山は、本当にひとりぼっちになれる。自分だけがポツンと存在していることを認識できる。広い広い自然の中で、自分だけの存在を確認できる。それがたまらなく良い。
人が嫌いなのでは決してない。嫌いなら塾の仕事が出来るはずもない。が、普段「個体間距離」を密にしている反動が山に気持ちを向かわせるのかもしれない。