人の心の中にある狂気
わたしは基本的に性善説です。たぶん、子どもたちに接する仕事をしている人間はほとんどがそうなのではないでしょうか。そんなわたしにとって、今回の事件は頭の中で整理がつきません。
どうして刃物でつぎつぎと19名もの命を奪えるのか。さらに20名以上の重軽傷者ということは、どれだけの狂気があったらそんなことができるのか。人の心を持っているものがそこまでのことができるのか。わからないことだらけです。
わたしが考えてもしかたがないことなのかもしれませんが・・・
ふと、八つ墓村のモデルとなった殺人事件のことを思い出しました。確か、あの事件も30人ちかくの人をつぎつぎに殺していった事件だったはずです。人の中にある狂気は、時にとんでもないことをしでかすのでしょうか。
テレビの報道はあいかわらず大切な事実を伝えるでもなく、施設の「アラ」探しをしたり、県知事にわけのわからぬ質問を投げかけたりと、スイッチを入れる気にもなりません。お願いですから、新聞をはじめとした活字情報が、今回の事件をしっかりと分析して欲しいと思います。もちろんネットの情報は見るに値しません。
むりやり時代と結びつけることはしたくありませんが、現実と仮想の区別がつきにくくなっているのかもしれません。やっぱりポケモンGoをする夏休みではなく、ホンモノの自然にふれる夏休みであるべきなのでしょう。
わたしにできることは、目の前にいる子どもたちにしっかりと向き合っていくことだけです。森の学校の時間も子どもたちに、ホンモノの自然と向き合う貴重な体験にさせていきたいです。
お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。