志の低い塾って

昨日のブログで、私の中で「日本一志の高い塾」として「レーゼクライス」という学習塾を紹介しました。その話はまたの機会ということで、逆に志の低い塾ってどんなところなのだろう、ということを書いてみたいと思います。

この記事 http://www.proof0309.com/entry/kobetusaiaku をぜひとも読んでみてください。とある個別指導塾に勤めていた方の記事です。

・・・お願いだから○○○塾さんは塾業界から撤退してください。あなた達はビジネスとしてはとても優れています。少子化の波にも負けずに教室数や生徒数はドンドン増えていますし、知名度も抜群です。お金を生み出す能力はピカイチです。しかし、そのビジネス力を教育のカデコリーで発揮しないでくだださい。あなた達のせいで多くの家庭が無意味にお金を搾取されています。多くの子供が「塾に通っているのに成績が伸びない」というレッテルを貼られて、勉強に対して自信をなくしています。・・・

実は、こんな塾は山ほどあるのです。同じ業界に身を置くモノとしては、恥ずかしいやら、どうしてよいのやら、とても複雑な気持ちです。でも、そうした塾が儲けていることも事実です。とにかく宣伝が上手です。シャカシャカと機械を振れば魔法のように疑問が解決する。そうしたイメージ戦略が消費者の心をくすぐります。

そもそも「個別指導」という言葉だけがひとり歩きをしてしまっているのです。集団指導=ひとりひとりに対応できない。個別指導=ひとりひとりに対応できる。そんなイメージを皆さんは植え付けられていませんか?

よくよく考えてみるとヘンですよね。個別指導とはいいながら、1対10、で授業をやっていたり、この記事にあるように1対3だけど小学生から高校生までを相手にしていたり、とめちゃめちゃな指導体制だったりします。個別指導っていう指導方法はもともと存在しないのです。勝手に植え付けられたイメージで「なんだかすごいシステム」だと思い込まされているだけなんです。

そして、指導報告書という名のりっぱな報告を保護者に送り、外見をよくすることには腐心するのです。保護者は、その立派な指導報告書で安心してしまう。ちょっと考えてみれば、この記事にもあるように、その報告書を書くために生徒への指導がおろそかになってしまうことはすぐにわかるはずです。

もうひとつ。あんな金額では「なんだかすごい個別指導」なんてできっこないのもわかるでしょ。1ヶ月4.320円なんて塾もあります。そもそも1回の指導が何時間で、月に何回教えて、といった部分は抜きにして金額だけがひとり歩きをする。スーパーでキャベツを売るのと一緒ですよね。

すべては、学習塾を「もうける仕組み」としてしか考えていないからのことです。学習塾って、初期投資がそれほど必要なく開業できますから。たくさん作って、ダメなところはつぶして、また、どんどん作って・・・ そんな経営方針なんです。

もちろん。そうじゃない個別指導の塾もあります。その識別はなかなか難しいですよね。さて、どうやって見分けましょうか。そんな話はまた今度(^_^;)

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