子育ての目標

子育ての目標ってどこにあるのだろうか。子育てに目標なんていらない、という意見もあるかと思う。でも、こうした仕事柄、何でも「目標(到達点)」から逆算して考える癖のある私なので許してもらいたい。

一般的に子育ての目標は「家という場所から社会という場所に子供を送り出す」ことにあるのだろう。問題は、「どう送り出すか」にあるように思う。出来れば「経済的にも精神的にも自立して巣立っていって欲しい」というのがどの親にも共通した思いであろう。ただ物理的に家を出て行った、では困ってしまうのだから。

振り返って自分はどうだったか。私は自立心が旺盛な若者だったと思う。大学1年の夏には家を出て、新宿にアパートを借りて移り住んだ。経済的には完全には独立できなかった(家賃は出してもらったと思う)が、学費は奨学金をもらったり借りたりし、アルバイトで生活費は稼いでいた。

何でそうしたかったのかは良くわからない。あたたかな家庭だったし、父親も母親も大好きだった。ただ、だからこそその空間から離れた自分を持ちたかったのかもしれない。

そうして得た空間で、私は本当に多くのものを得たと思う。何よりも、自分で生きていく術を身につけていった。

自分の息子がそうした年齢になった。今までの子育てを振り返ってみて、自立心を持たせることが出来たのだろうか。

写真/タカネツメクサ(北アルプス涸沢にて)