教員の増員
文科省が小・中学校の教員を増員することを予算に盛り込むという。その事については何も文句はない。ただ、今の状況がこの程度の政策で好転するとはとても思えない。
今の学校の先生方は自信をなくしているのではないだろうか。とくに小学校の先生だ。小学校では、子供達が王様であり王女様になっている。子供への指導を行おうとすると、様々な横やりが入ってきて思うようにならない。子供を主体に考えるのは当然だが、子供を甘やかすことになっている面も大きい。
とにかく、きちんと人の話を聞けなくなっている。けじめがつけられなくなっている。その多くが、子供の側に問題があるというよりも、そうした“しつけ”を教育されてこなかったことにあると感じられる。あの子たちが三十人以上そろう小学校の現場というものが、とても授業が成り立つ環境ではないだろう、と推測される。
いろんな考えをもつ家庭が増え、学校もそれに対応しきれなくなっているのだろう。こうした状況の中では、シンプルに割り切って、「学校は子供の学力を伸ばす場所」とするのが良いのではなかろうか。それ以外については、校外活動や社会教育に委ねる。
学校の先生を様々な呪縛と雑用から解放してあげないと、いくら教員を増員しても焼け石に水になってしまうだろう。