高校受験へのスタンス
今日も午前中は中3生のお母さん方との個別面談。○○のお母さんがこんなことを言っていました。
「友達はみんな△△高校に行くって言っている」
「だめよ。頑張って○○高校に行くように努力しなさい」
「そんなうるさいことを言うのは家だけだから」
と、けんかになるのだという。△△高校というのは、彼女の学校成績でも前期選抜で合格できる学校。○○高校は後期選抜で入試得点200点越えで合格できる学校。もちろん、前期選抜では内申が足りない。
多くの生徒たちが前期選抜で合格できることをのぞむ。そのために1ランクも2ランクも下げた学校を受験する。頑張った、という体験なしに高校に進学してしまう。自分で手に入れた、という実感もないままに進学してしまう。それで良いはずがない。
15の春を泣かせるな、そんな言葉が今の制度を作った。泣くと決まっているわけでもないのに、多くの子供達が前期選抜に流れていってしまう。泣いたって良いじゃないか、それがバネになってつぎのステップに進めるのならば、そうした考えを持つ親も少なくなってしまった。
世の中の風は厳しい。いつかその風に子供達はひとりで立ち向かっていかねばならない。そのことをイメージして、高校受験をとらえてみてはどうだろうか。たかが高校受験。ここで失敗したってやり直しはいくらでも出来る。やり直しが出来るうちに「挑戦」してみると考えてはどうだろう。