結果あわせではない答え合わせ

昨日、鎌倉駅から大船駅に向かう横須賀線の電車の中で何人かの小学生をみた。彼らはあのNのバックを背負っているので大船教室に日曜テストでも受けに行く途中だったのだろう。算数のテキストを開いて一所懸命に最後のチェックをしていた。相似な図形の問題だ。そのチェックのしかたは、問題を写し自分の解き方を書いたノートと、解答・解説を見比べながらのものだった。自分の解き方には赤ペンが入っている。きっと、自分の解き方の流れと、解答・解説の流れを見比べて、どこが違っていたのかを確認していたのだろう。さすがだなぁ、と感心した。

miyajukuの小6生で、こうしたチェックが出来る子がいるだろうか。一人もいない。というよりも、中3生の中にいるだろうか、これもあやしい。恥ずかしいことに高校生でもあやしい者がいる。問題演習は、解くことよりも、解いた後の方が大事だ。問題の難易度が上がれば上がるほどそういえる。たとえ最終的な結果があっていたとしても、その過程にもっと良い方法があるかもしれない。難易度の高い問題ほど、結果へのアプローチの仕方はいくとおりかある。

中学入試の算数の問題はよく考えられたものが多い。とにかく頭の中にいくつもの解き方のパターンを作っておかなければいけない。多くの小学生は、答え合わせというものを、結果あわせだと考えている。学校の学習ではそれで良いだろう。が、入試問題はそれでは困る。出来れば、早い段階から、結果あわせではない答え合わせが出来る力を身につけさせたい。

これは何も受験する小学生に対してだけ言えることではない。もちろん、中学生の多くも答え合わせが結果あわせでしかない。この子たちにも早く解答・解説を利用した自習が出来る学習能力を身につけさせたい。

そんなことを電車の中でずっと考えていた。

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