中学生と高校生の学習の違い

昨日の高1生の試験対策授業で気づいたことをひとつ。

中学生と高校生の学習で決定的に違うのは、演習の持つ意味。中学の学習内容は、一を聞けば一を理解できる程度のもの。でも、高校の学習内容は、一を聞いても、それを自分のモノとするまでかなりの演習を要する。いつも言っているように「本当の勉強は高校生からはじまる。中学の学習内容は遊びみたいなモノ」。

たとえば、昨日の高1生が学習していた「物質量」の単元。「原子量と物質量」「分子数と物質量」「原子数と原子量」「分子数・質量・気体の体積と物質量」などなど、講義として説明すれば、どんなに丁寧に時間をかけたところで数十分の内容だ。では、その講義を聞いたから理解できたか、というと、そういうわけにはいかない。

自ら問題演習を繰り返し、わからないところを調べ、人に聞き、納得できるまで解いていく。そんな時間を積み上げないと理解は浅いままで終わってしまう。どんなに凄腕の教師がそばにいても、自ら解く作業をおこなわない限り「わかる」の領域に達することは出来ない。

また、ここの単元だけでも、中学の理科の1年間の学習内容よりもずっと深いモノがあり、しかも、この「物質量」の部分をしっかり理解していないと、今後の化学の学習がそれこそ“ちんぷんかんぷん”になってしまう。すべての単元がつながっているのも高校での学習の肝になる。だから、どこかでちょっとでもつまずくと、そのまま「あきらめ」へとつながっていくことが多くなる。

数学も同じことだ。とにかく演習量を増やすことしか理解への近道はない。同時に、中学生は、この高校受験の準備期間を通して、高校での学習のウォーミングアップをしっかりとやっていこう。高校入試は、定期試験と違って「付け刃(つけやいば)」では太刀打ちできない。同時に、やらされている学習では入試には立ち向かえない。自ら演習することの大切さを、この受験期を通じて知って欲しい。

高校入試の合格が目標なんじゃない。その先の学習のための準備をしている。そんな意識を持ってやっていこう。