三匹のヤギとガラガラドン
そんな記事のすぐ下に「低所得でも子供の学力は親しだい」という記事もあった。
あいかわらず、マスコミは「針小棒大」な記事の書き方をする
そんな記事の中にも「それは確かかもしれないなぁ」という部分もある。次のような記事の部分だ。
親が心がけていることについて調べたところ、高学力層の子供の親は、「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かった。このうち、「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたという。
ふと、「三匹のヤギのガラガラドン」という話を思い出した。
息子はこの絵本が好きだった。母親は一日に何回も何回も繰り返しこの本を読み聞かせていた。何でそんなに気に入るのか、私にはまったく理解できなかったが、息子は何百回もこのお話を聞きたがった。それも、母親が読まないことには気がすまない。
父の私ではダメなのだ
「となりのトトロ」で、お母さんがサツキとメイにこのお話を読んでいる場面を見てびっくりしたのは後のこと・・・
息子は二歳前後だっただろうか、下の娘をお腹にかかえた母親は、何度も何度も「三匹のヤギのガラガラドン」を読んで聞かせていた。読み聞かせならば自信のある父親ではなく、体育学部卒の母親の朗読でなければダメだった。
その息子は、昨日から静岡県の島田にある大学の研究センターに実習に行っている。まわりは「うなぎの養殖場」ばかりだという。実習は「うなぎの養殖における病理学」とのこと。10日間もうなぎと格闘する実習のようだ。「三匹のヤギのガラガラドン」と「うなぎ」との関連付けはわからない
わたしは、「ビルマの竪琴」を自分の母親に何百回も読んでもらったことを、はるか遠い昔の記憶として覚えている。同時に、母親の息遣いも記憶の中にある。そのことと今の自分の関連付けは、自分でもわからない