内部被曝
民放はスポンサーがいないと成り立たない。電力会社はおっきなスポンサーだ。だから、今回の原発の件でも、電力会社に批判的なことは報道しない。特集すら組めない。民放のニュースを見ていると、原発事故の危機感が全く伝わってこない。「大変だ」「危機的だ」と言うわけにはいかないからだ。だからNHKが目だってしまう。
福島の子供たちの尿から放射性物質が検出された、というニュースが報じられた。しかも、検査したのは保護者たちで作る市民団体だ。県や国が検査したわけではない。それでも、福島県などは、小中学生全員に「放射線を測定する線量計」を持たせるという。悲しいことだ。放射線測定器をつねに持って勉強や部活をしなければならない子供たち。でも、これも民放のニュースにはあまり載らない。
報道で気になっていたことがある。放射線の線量をたとえるのに「胃のレントゲンを1回受けるのと同じぐらいの線量ですから健康被害はありません」という専門科の言葉だ。いかに放射線被害が小さいかをたとえたいのだろう。でも、妊婦さんや乳幼児が胃のレントゲン検査を受けることはない。それだけリスクが大きいからだ。つまり、安全ではない、ということだ。例えとしておかしい。
放射線がなぜ子供に影響が大きいのか。放射線は、身体に入るとDNA をふくめて分子結合を切断していく。細胞分裂が盛んな子供であるほど影響は大きい。分子結合が切断されると細胞の機能は失われる。これは被曝量の大小に関係なく起こる。だから、ほんのちょっとの被爆でも、決して「安全」ということではないのだ。10年後、関東一円でガン患者の数が増えたとしても、誰も責任はとらない。今、テレビで「健康被害はない」といっている専門科の言葉ほど空疎なものはない。
経済優先の中で、原発を停めない、という結論が先にある。健康被害など政府はゼッタイに認めない。アメリカでも同じことが起こっている。子供たちをどう守るか。オトナは真剣に考えなければいけないのだ。まずは、放射能のこと。原発のこと。そうしたことを「わからない」と言わずに知ることだ。思考停止してしまってはいけない。
あーあ、また塾のブログじゃなくなってしまった。すいません m(_ _)m