辻邦生全集

昨日は17時までの試験対策授業とその後の面談をひとつ終えて帰宅。妻も仕事だったので、娘が夕飯を作っていました。生地から自分で作ったナンとキーマカレーでした。ビールを呑みながらのカレーはおいしかったです。

食事中に荷物が届きました。連休中に鎌倉の古本屋で見つけた「辻邦生全集20巻」です。新刊で買うと1冊7,350円が20巻で147,000円。それが全巻そろっていて5万円で出ていました。しかも、1、2巻以外はビニールがかかったままの未開封。いやぁ、ほとんど1ヶ月近く迷い続けましたね。悩みに悩んだ末に買ってしまいました。

私は辻邦生の作品を高校生から大学生にかけて読みふけりました。一時は学習院大学にホンキで進学しようと思ったぐらいです。(その当時、辻氏は学習院大学で教鞭をとっていらっしゃいました。)ですからその本はほとんど持ってはいるのですが、やはりこうして全集となると未刊の書簡も入っていたりして・・・ 今はじっくりと読む時間はありませんが、老後の楽しみとしてとっておきます。

辻邦生氏は1999年に急逝されてしまいました。いわゆる「売れ筋」の本ではないので、今では本屋で見かけることもほとんどありません。ですからご存じでない方も多いはずです。絶版になっているものも多いはずですが、「安土往還記」などは辻邦生を初めて読む方にはお薦めかもしれません。Amazonでは中古品もいくつか出ています。

織田信長は今も大河などで描かれていますが、「安土往還記」を読むと、織田信長という人物の見方が変わると思います。確か「大学新入生に読んでもらいたい本100冊」の中の1冊にもなっていたはずです。辻邦生の初期の作品ですが、その文体には本当に酔いしれます。言葉というものはこんなにも「豊か」なのかということに気づかされる作品です。

でも、良い買い物をしたと思っています。

妻と娘にはあきれられたのはしかたがありませんがひよこ