新英語力テスト

「新英語力テスト、中高で実施へ 15年度から、文科省」というニュースがあった。

リンク先 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000012-asahi-soci

文科省は、中学・高校での英語教育が「読む、書く」中心になっているのが気に入らないらしい。どうにかして「話す、聞く」に方向転換させたいようだ。といっても、高校入試や大学入試が「読む、書く」中心であるかぎり、学校での授業もそれにあわせていくしかない。生徒も父母もそれをのぞむに決まっている。

今春の高校英語教科書の大改訂で、高校の英語の授業は原則として英語でおこなう、ということが話題になった。実際、miyajukuに通っている高校生に聞いてみると、一人の高1生だけが「基本的に英語だけで授業が進んでいます」と言うにとどまっている。あとは昨年までと同様に、板書と日本語での授業が淡々と進んでいるようだ。

変えよう、変えよう、という文科省の意図はことごとくうまくいかないままだ。そこで持ち出してきたのが今回の「新英語テスト」なのだろう。ただ、今の段階ではどんなテストのなのかよくわからない。「話す、聞く」といった生徒の技能をどうテストするのか、そして、その結果をどう利用していくのか。

指導のために役立てる資料とする、というレベルでは何も変わらないだろう。生徒たちにとっての関心事は「入試に何が出題されるの」ということがすべてだ。逆に言うと、入試が「話す、聞く」を中心に出題されるように変わればすべてが変わる。今のように入試問題が長文読解+文法問題のままならばこのまま何も変わっていかない。

新英語力テスト。いったいどんなものになっていくのだろうか。15年度からの実施ということは、今の中1生が中3になった時だ。生徒の負担が増えるだけ、ということにはならないで欲しい。

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