道徳の教科化

道徳の教科化が話しあわれている。 

ニュースにリンク → http://digital.asahi.com/articles/TKY201305280616.html?ref=comkiji_redirect

えっ、今だって週に1回は道徳の授業があるんじゃないの、と多くの方が思われるでしょう。そうなんです。道徳の授業はあっても道徳は教科ではないのです。数学や英語といった教科は、1.検定教科書がある。2.数値による評定がつけられる。3.その教科の免許を持った教員が教える。といった約束があります。道徳には検定の教科書もないし、数値での評価はつけられていないし、専門の教員が教えるわけでもないのです。

ということは、教科化されると、この3点を道徳の授業に導入すると言うことになるのでしょう。ニュースを見てもそんなことが話しあわれているようです。正直、私には違和感があります。道徳教育が大事ではない、と言ってるのでは決してありません。まず、教科書です。みなさん、道徳の検定教科書って想像できますか? もちろん「友達を大切に」とか「ルールを守ろう」なんてことは良いです。でも、政府がやろうとしているのはちょっと違うようです。特定の国家観みたいなものをこどもたちが押しつけられたとしたら、みなさんは親としてどうしますか?

さらに、数値での評定です。道徳が教科化されると評定がつきます。その評定って、高校入試の資料になるんですか? ものすごく違和感があります。塾で「道徳の定期試験対策」をするんですか? 私はイヤです。ぞっとします。そうなったら塾をやめます。でも、教科化するってことはそういうことではないでしょうか。「命を大切に」ということをこどもたちに教えることは大切です。でも、それを定期試験にして評価するのには大反対です。「命は大切ですか?」という命題には多種な解答がありえます。ものすごくデリケートな問題です。子どもといえどもひとりの人間です。心の問題に踏み込んで数値で評価してはいけないと私は思います。

ただ、こんな結果もあります。 http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/8752/result みなんさん「教科化」ということがどんなことなのか本当にわかっているのでしょうか。形骸化した道徳という授業を実のあるものにする、ということには大賛成です。でも、道徳の教科化は本当にそれが目的なのでしょうか。政府はそうしたことを口実に何か違う意図を隠し持っているのではないでしょうか。それが怖くてしかたありません。とにかくもっともっと議論をして、政府の考えているホンネをあぶり出すことが大切だと思います。