中学生の集団キス画像
大阪府南部にある市立中学校の生徒が撮影し、短文投稿サイト「ツイッター」などにアップした集団キスや 全裸の男子生徒が写った写真などがインターネット上で拡散し、学校側が「軽率な行為だった」として 生徒らを厳重に注意、指導していたことが23日、分かった。同校は市教委に報告するとともに、卒業生の進学先高校にも事情を説明。 問題の画像に写ったり撮影したりした卒業生や在校生約20人と保護者を学校に呼び、厳重に注意した。
ニュースへのリンク → 集団キス、全裸の男子生徒…中学生「乱れた写真」ネット拡散 大阪
キスをしている16人のこどもたちは、髪も黒いし、制服もきちんと着こなしているし、ごく普通の中3生にしか見えません。そのこどもたちが8組も集団でキスをしている。明るいんです。卒業式の高揚感から、普通に「みんなでキスしちゃっおうか」といった「ノリ」の良さしか感じられないんです。
この写真に対するネット上の反応です。「集団キスは何の問題もない」「ふつうにほほえましいと思うけど」「集団キスそのものは問題ない。個人の自由」「何が問題なの」などというものでした。
ニュースは「個人情報がネットに拡散した」ということを問題にしています。でも、この雰囲気が、ワタシの指導している同時代の中学生なんだということ。そのことにワタシはショックを受けています。最初にも書いたように、中学生と日々接しているワタシの感覚からしても、この「あっけらかんと明るい集団キス」の写真の持つ雰囲気はかなり違和感があるからです。
ワタシの感覚が古くなってしまっているのでしょうか。こうした中学生たちを「倫理観の欠如」「だから道徳教育を教科化しなければならない」などと話を結びつけていきたくはありません。時代の雰囲気がこうした「あっけらかんとした性」を容認するレベルにあるのなら、それをしっかりと受けとめてこどもたちに接していく必要があるはずです。
頭ごなしに「倫理」を説くのではなく、こうしたこどもたちの育っている時代の状況をしっかりと大人が考え、受けとめること。そこからすべてははじまると思うのです。お父さん、お母さんも、家の子とは違う世界のこどもたち、というとらえ方を決してせず、自分のお子さんの周りに流れる同時代の空気として考えてみてください。この写真のこどもたちの持つ感覚を今のこどもたちは共有しているはずです。