女性活用推進法
miyajukuでは、保護者会や面談にお父様がいらっしゃることが多い。そんなお父様と話をしていて「女の子ですから」という言葉を聞くことがよくある。「女の子ですから」のあとには「いずれ結婚して家庭に入るのだから無理しなくても良い」といった言葉がかくされている。
私はその度にこんなことを心の中でつぶやく。
これからの時代は男性だけが外で働いて家庭を維持していくのは難しいのではないでしょうか。また、3組に1組は離婚するという時代です。女性が経済的に自立できることはとても大事なことだと思います。それなのに、今の世の中では、仕事の上での女性への差別は歴然と残っています。また、子どもを産んだあとに職場に復帰するのもなかなか難しい。男性の育休取得も進んでいない。就活でも、募集男女10名といいながら、実際には男性しか採用していない会社はたくさんあります。女の子だからこそ、しっかりと勉強し、経済的に自立できるチカラ、1人でくっていくチカラを身につけさせるのが、親の責務だと思うのです。
さて、みなさんはどうお考えでしょうか。
miyajukuにも母子家庭の生徒さんがたくさんいる。そうしたお母様は、わが子に「女の子だから無理しなくても」といった考えは全くもたない。きっと、ご自分がいろんな意味で苦労をされてきているからではないだろうか。
少なくとも、この「女性活用推進法」の施行によって、企業側は「育休をとっている社員の割合」などのデータをホームページなどで開示する必要が出てくる。就活をする女子大生が企業選択をする際の良い目安になるし、企業イメージからも積極的な女性活用が進んでいくのではないだろうか。
この法律をふくめて世の中の意識が変わることで、もっと、もっと、女性が仕事に育児に生き生きと取り組めるような社会が、今の中・高生がオトナになる頃には実現していて欲しいものだ。