2020年の大学入試改革について その1

大学入試制度が大きく変わる、ということはマスコミでも何度も報道されています。このブログでも何回もふれてきました。ただ、何がどう変わるのか、という部分については、小中学生の保護者の方でしっかりとわかっている方は少ないかと思います。私自身の勉強の意味でも、何回かに分けてこの大学入試改革について書いていくつもりです。

さて、今年の1月に文部科学省から「高大接続改革実行プラン」が公表されました。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo12/sonota/1354545.htm センター試験がかわる、といった報道が多くなされた所為で、今回の改革を「大学入試改革」ととらえている方が多いでしょう。確かに文科省は、「中央教育審議会」の答申をもとに、センター試験を廃止し、それにかわるテストの創設を示しています。しかし、今回の改革は、大学入試制度の改革というよりも、日本の教育界全体をひっくり返すような大きなインパクトをもった改革だということをまずは認識すべきでしょう。

答申にも「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体改革」とされています。中教審は今の日本の現状をこうとらえています。生産人口の急減、労働生産性の低迷、グローバル化、多極化、などによって、これまでと同じ教育ではこれからの時代に通用する力をこどもたちが育むことはできない。お父さん、お母さんが考えている以上に日本のこどもたちがおかれている状況は危機的で、今までの教育を続けていては生き残っていくことができない、今すぐにでも改革をしなければ、といった危機意識が今回の改革の原点なのです。

つまり、大学入試制度の改革は、それをてこにして、高校教育、大学教育、ひいては日本の教育のガラガラポンを目指しているということです。生徒たちに求められる能力、重視されるチカラがこれまでと変わってしまうのです。試験の仕組みが変わるのではなく、試験によって試されるチカラそのものをかえていこう、ということなのです。小手先の変化ではなく、根っこの部分がかわっていくのです。そのことを正しく理解しないと、今の小中学生をお持ちの保護者の方は、ご自分のこどもさんの進路選択を誤らせてしまうことになりかねません。

今日のキーポイントです。

今回の大学入試制度改革は、単なる制度改革ではなく、それをきっかけとして日本の教育そのものをかえていこう、といった意思がはたらいている。それを親はしっかりと肝に銘じて子どもの進路選択をかんがえていくべきだ。

ということです。この稿は続きます。

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