シン・ゴジラ

日曜日に「シン・ゴジラ http://www.shin-godzilla.jp/index.html」を見てきました。興味はなかったのですが、いろんな方の感想が「見た方が良いよ」といったものだったこともあり、足を運んだしだいです。結論からいうと、久しぶりにおもしろい日本映画を見せてもらいました。皆さんもぜひとも劇場に足を運んで見て下さい。できたらIMAXの劇場が良いです。

もともとゴジラというのは、水爆実験が生み出した怪獣で、初期の頃から反核思想が映画のテーマとしてあるわけです。今回の「シン・ゴジラ」にもそうした核問題は強く表現されています。ゴジラそのものが核で動いている。ゴジラが通過した場所の除染の問題。国連安保理が決議をしてゴジラに核兵器を使うことに・・・ などなど様々に核があつかわれています。

さらに今の日本における自衛隊の位置づけ。自衛隊が兵器をつかう際の手続きの問題などなど、政治的な部分についても描かれ、怪獣が来た、それ自衛隊をつかって攻撃しろ、といった単純なストーリーにはなっていないのです。この映画では「対ゴジラ」ということになっていますが、今の日本で危機が起こったときの危機管理はどのように進んでいくのか、といったこともある程度のリアリティを持って描かれています。

そうした意味では子ども向けの映画では無いのかも知れません。それでも、久しぶりに映画館が様々な年齢の人たちで満員になっている様子を見ました。どの年代の人が見ても、それなりに楽しめる映画になっていると思います。親子で見て、日本がかかえている様々な問題について語り合うきっかけになる映画かもしれません。

「シン・ゴジラ」はエンターテイメントであり、社会性のある映画でもありました。変に家族愛や友情、絆、みたいなものが描かれていなかったのも良かったです。お薦めです。

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