小学生が忙しくなる

昨日の朝日新聞朝刊に2020年からの学習指導要領についての記事が掲載されていました。

http://digital.asahi.com/articles/DA3S12491283.html

学習指導要領というのは、すべての学校が基準として守らなければならない教える内容の原則です。たとえば、1998年の改定では教える内容を3割減らしました。いわゆる「ゆとり教育」というものです。2002年には完全週5日制となります。2008年からは「脱ゆとり」を宣言して今にいたっています。ここ数年で教科書は厚みを増し、それぞれの教科の学習内容も増えました。そして、今回の改定です。

まず、学習内容は減らさない。逆に新しい教科などが増えることになります。

小学生では5、6年生で「英語」が教科に格上げされます。年間で45分が70コマ。他教科の時間数が減らない分、実質的に小学生の授業時間数が大きく増加します。学校の現場ではすでにそうしたことへの懸念が高まっています。土曜日に授業を実施しないままだと、朝の15分や放課後の10分を利用したり、夏休みを短縮したり、5分休憩を利用したりといったアイデアが出ているようです。

英語の学習は3、4年生でも「外国語活動」として新設されます。さらに小学生では「プログラミング教育」の必修化も検討されています。小学生は確実に忙しくなりますね。さらに英語が教科化されることで、多くの学習塾などがビジネスチャンスととらえて講座を準備しそうです。すでにいくつかの私立中学では、来春の入試で「英語」を採り入れるところが出てきています。その傾向もこれから増えてきそうです。

もうひとつ。ただでさえベテランの先生方がここから数年で大量退職し、新卒すぐの教員がクラス担任を持つことも増えているという学校現場。授業で教えること以外に、父母対応などの業務に追われ続ける先生方が、果たしてこれ以上の負担に耐えられるのかも心配です。そもそも学校の先生へのなりても減少している中、どのように人材を確保していくのかも大きな問題になってくるはずです。

小学校の低学年のこどもさんをお持ちのご家庭は、2020年からの学習指導要領の改定については関心をもっておくべきでしょう。