「死ね! バカ!」これが指導?〜広がる“ブラック部活”〜

1日放送のNHKクローズアップ現代をご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

「死ね! バカ!」これが指導?〜広がる“ブラック部活”〜 http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3847/6.html

為末さんのコメントが、今の部活動の問題の本質を言い当てているように思います。「部活動は社会の縮図」「社会の業界がブラック体質を必要としている部分がある」「一色に染めたがる同調圧力がある」「先生主導のハラスメントと保護者主導のハラスメントがある」「社会にコンプライアンスが浸透する中で部活動は改善されていない」

安倍首相が昨日の会見で「働き方改革を」と言っていましたが、部活動も全く同じかと思います。まずは「長時間労働(練習)」を止めるべきです。効率というものをもっともっと前面に押し出し、いわゆる「根性論」「精神論」を排除すべきです。自分が出場しない試合に、応援という理由で長時間生徒を縛るといった、同調を強制するような圧力こそ、最初になくしていくべきことです。

何度も書いてきましたが、時代が変わっています。部活動にも様々な意識で子どもたちは参加しています。競技スポーツとして結果を求めたい生徒。ただその競技が好きだからかかわりたい生徒。友だちがいて楽しそうだからという生徒。身体を鍛えたいからという生徒。そんなバラエティに富んだ要求を部活動は背負ってしまっています。顧問の先生の大変さは想像できます。

だからこそ、同一化に向かうのではなく、そうしたいろいろな子どもたちの目線に立った活動をみんなで考えていくべきなのではないでしょうか。

わたしも30年も前ですが学校で部活動の顧問をしていたことがあります。若気の至りです。鬼のような指導をしていました。その頃の生徒たちが親になって、その子どもさんを塾にあずけていただいています。その方たちにしてみれば、わたしがこうした「部活動はもっとクールダウンすべきだ」などといった意見を言っているのを笑っているに違いありません。でも、それはもう30年以上も前の話です。

部活動は「制度疲労」をおこしています。そして、親の世代の常識とのギャップがますます問題を難しくしています。何よりも「多様化」した世の中で「部活動」は古くなってしまったところがたくさんあります。部活動が盛ん、ということが、必ずしも良い意味ではなく、悪い意味としてとらえざる得ないのです。そんな学校がいくつもあります。盛ん=ブラック、という意味になっています。それが現実です。

でも、大多数の顧問の先生方は、子どもたちのために、自分の時間や家族との時間を削ってまで指導に当たっているのも事実でしょう。だからこそ、みんなで考えていきましょう。子どもたちのために。