大学無償化の是非について

今日、明日は、高3生の最後の「マーク模試」と、中学生の期末試験対策です。朝から夜まで、びっしりとつまっています。がんばります(^^)

こんなニュースが入ってきています。

高等教育などの無償化、住民税非課税世帯で検討 政府
http://www.asahi.com/articles/ASKC85F38KC8UTFK01B.html

先日の衆議院選挙での与党の公約です。「3~5歳児は全世帯で幼稚園と保育園の費用を無料にし、高等教育と2歳児以下は低所得世帯に限って無料」という原則のようです。財源は、消費税増税のうちから、高等教育の無償化に8千億円弱、3~5歳児も含めた幼児教育の無償化に約8千億円を使うとのこと。

高等教育の無償化は「劇薬」かな、と思います。

小中学校の義務教育は無償です。税金でまかなわれています。1年間に小学生に約84万円、中学生では約96万円ほどの税金が、子どもひとり当たりに使われています。ただ、これについては、誰もが共通の教育を受けることで、国民全体の能力が高まり、結果的に良い国づくりにつながるのですから、税金が使われることに誰も異論はないでしょう。

さて、この「無償化」を大学に広げたとしましょう。今の大学進学率は50%強ですが、これが7割や8割にグンと上がることは間違いないはずです。「無償」という「劇薬」は、いろんな意味で需要を喚起し、それにあわせて「アリが群がるように」大学側も供給をするからです。そうなると何が起こるか。簡単に想像ができます。

今でさえ、分数の通分ができなかったり、ろくに漢字が書けない大学生はたくさんいます。大学側もろくな授業をせずに、学生はアルバイトばかりをしている、なんて様子はあちこちにあるわけです。それが拡大するだけだということになりかねません。

わたしは大学の進学率が上がることは良いことだと思います。先進国の中でも進学率が低い日本です。ただ、モラトリアム化するのがわかっていて、貴重な税金を投入することが良いのか、という議論をしっかりとして欲しいです。

税金を投入するのであれば、その受益者が、高等教育にふさわしい学力を持っているかをきちんと判断する仕組みが必要なはずです。また、大学での学習の中身もきちんとチェックする必要があるのではないでしょうか。

約8千億円を教育関連に使うのであれば、もっと良い使い道があるのでは、と思うのはわたしだけでしょうか。何だか荒っぽい政治が続きますね。