問題解決は基礎学力があってこそ

昨日の保護者向けセミナーでは、これからは「問題解決型」の学力が重要視される、といったお話をしました。これからの時代は、他者と協力しながら問題を解決していくチカラが必須だ、ということです。授業の形式も、先生が板書しながら説明をしていくスタイルではなく、アクティブ・ラーニングが中心になっていくのでしよう。いわゆる「教えない授業」です。

こうした学力と対比されるのが、知識重視・暗記中心型の「従来型の学力観」です。

新しい学力の話しをすると、どうしてもこうした従来型の学力は「悪者」あつかいされがちです。そして、あたかもそうした学力は不必要だ、といった印象を与えてしまいます。でも、決してそんなことはありません。きちんとした知識を持っていてこそ、問題解決型の学力が身につくのです。そうした基礎学力なしには課題解決などしようがないのです。

それどころか、これからの時代、何でもかんでもITに任せっきりにするのではなく、しっかりとした基礎知識を自分が持った上で、そうしたシステムを利用できるようでなければなりません。知識はすべてにITに、人間は判断の部分だけをすれば良い、ということにはなりません。

これからの学習で大切なのは、ここまでは従来型、ここからは問題解決型、などといった区分けをするのではなく、同時並行的に進めていくことかと思います。新しい学力=判断力、創造力、主体性を身につけるには、読み、書き、計算する能力を磨きつつということです。

私の感覚としては、今の小中学生は、こうした従来型の学力もしっかりと身につけられておらず、ましてや、問題解決型にいたっては、ほとんど思考停止になってしまう子どもがほとんどです。まずは、しっかりとした基礎学力を身につけることが何よりも大切なことは、昔も今もまったく変わらないこと、それを昨日のセミナーに出席いただいた皆さまに付け加えさせていただきます。