難しい問題ですが

難しい問題ですし、様々な意見があることは承知の上で、部活動のことをちょっと書かせてください。

先日、中3のM子が疲れ切った様子で授業に遅れてやってきました。定期試験5日前の土曜日の夜の授業です。とても真面目でしっかりとした生徒ですし、わたしはてっきり公式戦だったのだと思い、「お疲れ様、試合はどうだったの?」といった声をかけました。すると、ふつうに練習と練習試合だったらしく、それも1日練習とのこと。

なんのための練習なのでしょう。なんのために1日練習なのでしょう。そこが全く理解できません。また、部活動は顧問が決定権のすべてを持っています。生徒は顧問の決めたことに「否」を言うことは出来ません。定期試験前に勉強をしたくとも、百歩譲って練習をやるにしても半日にして欲しい、と思っても、そんなことをいえるはずもないのです。

こんなことは枚挙に暇はありません。

高校生のS子は、連休中も朝の6時前に家を出て、夜までの練習が続いたようです。どうしてそんなに長時間にわたってまで練習をする必要があるのでしょう。高校生で部活動を一所懸命にやっている学校は、どちらかというと中堅、上位校です。下位校になると「かったるい病」にかかった無気力な生徒が多く、部活動そのものが成り立ちません。

中堅、上位校の生徒たちですから、いろんなことに一所懸命に取り組みます。そのエネルギーを部活動だけに消費して欲しくありません。

やっぱりおかしいと思います。部活動が悪い、というのではなく、こうした部活動のあり方というか、顧問をふくめた部活動に関わるすべての人たちの感覚が、世間の感覚と乖離しているように思えてならないのです。同時に、最大の被害者は子どもたちです。見ていてかわいそうです。

様々な価値観がおり混ざった時代です。部活動のあり方も、根本的に見直すべき時だと思います。顧問の先生も、部活動から離れて、自分の時間を持ちましょうよ。

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