南三陸町でのボランティア活動 その1
今回ワタシが参加したのは「LSA 東日本大震災生活支援協会 http://life-support-association.org」という団体が主催しているボランティアバスです。詳しくはLSAのホームページを見て下さい。参加者は二十数名。遠くは鹿児島から来られていました。ワタシと同じようなオヤジは数名。後は若者たちばかりでした。学生さんはそれほどいません。ゴールデンウィークの仕事休みを利用してボランティアに参加した二十代の若者が中心でした。女性の参加者も多数です。夜のミーティングの写真を載せておきます。
ミーティングの後や夕食時などにこうした若者たちと話すチャンスもありました。それぞれの思いがありました。たとえば、来月から留学に行くという女性は、向こうで大震災のことを必ず聞かれるはずだ、だから直接自分の目で見ておきたかった、と言っていました。ここには書ききれませんが、それぞれがそれぞれの意志のもとにボランティアに参加している姿はすがすがしいものでした。
さて、被災地の今は明日に書くとして、今回のボランティア活動について今日は書いておきます。南三陸では漁業施設は壊滅的な被害を受けました。特産のホタテは稚貝から収穫まで3年かかるとのこと。また、カキについては水揚げしても蛎殻をとる施設が津波で流されていてどうしようもない。とりあえず5ヶ月で収穫期をむかえるワカメやメカブで生活をつなげよう、というのが現状です。ちょうどワカメやメカブの収穫時期でみなさんとんでもない忙しさの中にいらっしゃいます。そんな中、私たちがボランティアとしてお手伝いに入りました。
メカブです。あのとろっとしたおいしいやつです。朝水揚げされてきたものをみんなで茎からそぎ落としていきます。そぎ落とした後の茎が下の写真です。これはウニのえさになるそうです。
作業の様子です。とにかく大量のメカブをひたすらにみんなでそぎ落としていきます。
1日目は午前と午後。2日目も午前中ずっとこの作業とワカメの仕分けの作業をしてきました。
LSAさんは、被災地で最もニーズの高い作業にボランティアをマッチングする、という活動を現地でされています。そのおかげで私たちも「今」のニーズに合わせた活動が出来ました。正直、たった2日間の活動でしたが、別れるときにはちょっと涙ぐんでしまいました。ありがとうなぁし、といった言葉が本当に心にしみました。ちょっとでもお役に立てたことが自分の自信にもつながりました。本当に行って良かったです。
作業の合間にみなさんといろいろとお話をしました。正直、方言がわからず、おっしゃっているうちの半分も聞き取れませんでしたが、とにかくいろいろとお話しをうかがえました。もちろん津波のこともですが、NHKの朝ドラのあまちゃんの話、婚活の話、漁業の話と、たわいもないことから今の被災地の漁村がかかえる問題まで、バラエティーに富んだ話を聞いてきました。
LSAさんもおっしゃっていたように、ココロの支援という意味でも、こうして現地のご家庭に入っていっしょに作業をさせていただいたけたことに感謝です。おばちゃんの作ってくれたお昼ご飯がおいしかったこと。この中華丼に今回のボランティア活動のすべてがこめられているように思います。もう一度。本当に行って良かったです。自分自身の生きるエネルギーも満タンにさせていただけた南三陸での時間でした。
何とかmiyajukuのこどもたちと被災地でのボランティア活動につなげられないかを考え中です。LSAのご協力も得られそうなので、具体化しだいご案内いたします。明日は被災地の現状について書く予定です。