子どもが「わからない」と言った時

夏の講習も終盤に入ってきました。

そんな中、こんなメールをいただくことがあります。

塾に行くと「わからないことばかり」が増えるのでもう行きたくない。

塾では「できない問題」ばかりやらされるのでもういきたくない。

お母さん、子どもさんがこんなことを言った時にだう対処しますか?

経営優先の塾であれば、せっかく通塾しはじめた生徒を辞めさせないために、夏の講習などでは「わかる問題」ばかりをやらせて気持ちよく勉強させる、といった手立てをとります。子どもも “にこにこ” しているので、お母さんも「一生懸命勉強しているのね」と満足です。

でも、これって何の意味もない通塾なんです。

勉強っていうのは、わからない問題にぶつかって、うんうんとうなって、アドバイスをもらいながら「自分のチカラ」で解いていくことによってはじめて身につくものなんです。大変なんです。苦しいんです。にこにこしながらやるものではないんです。

もしも、苦しまないで伸ばす学習法、なんてものがあったら教えてください。そんなものあるわけないんです。努力しないでできるようになるスポーツなんてものがないのと同じです。苦しみをともなわないダイエット法もないんです。

子どもの「わからない」というのは、つぎの一歩につながる「良い言葉」なんです。逆に「だいじょうぶ。全部わかっているから」という言葉が出てきたら要注意。気持ちよい学習ばかりをさせられている、ということを疑った方が良いです。

もちろん、できない問題、わからない問題をmiyajukuではほっておきはしません。ただ、すぐに解法を教えることもしません。その子の実力にあわせて、解法の方向性や道筋は示しますが、あくまでも「自分のチカラ」で解かせていきます。

だから「何にも教えてくれない」といった子どもの言葉になってしまいます。「何も教えない」のではないんです。わざと「教えない」で、子ども自身のチカラを伸ばすことに注力しているんです。

それが「原則的な学習」です。

こどもさんが「わからないから行くのがいや」と言った時、お母さんがどう対応するか。「そうね。そんなにわからないなら塾に行ってもしょうがないから、もっとわかる塾に変えましょう」となってしまったら元の木阿弥、ということです。子どもの「わからない」は「良い言葉」なんです。