日本大学藤沢中学校の説明会に行ってきました。

今日は「日本大学藤沢中学校 https://www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp」の学習塾向けの説明会に行ってきました。小田急江ノ島線の「日大藤沢駅」を下りてすぐの所にあります。牧場や農地、博物館もある日本大学の生物資源科学部と敷地を共有していて、併設の小学校、高等学校もふくめて広大な校地が特長の学校です。

中学校は平成21年に開設され、平成27年には小学校も開設されました。先にお知らせしておくと、その小学校の生徒が現在5年生で、その子たちが入学をする再来年は中学の募集が以下のように減るようです。

2020年 第1回入試 男子35名 女子35名 第2回入試 男子25名 女子25名

2021年 第1回入試 男子20名 女子20名 第2回入試 男子10名 女子10名

今年の春の難易度は、[su_highlight]四谷大塚のもので80%合格偏差値がSS45、首都圏模試のもので80%合格偏差値がSS58[/su_highlight]というものです。2月1日の入試の難易度は近隣の中学でいうと「湘南学園」「桐蔭中等教育」とだいたい同じぐらいです。

[su_highlight]高校からも360人が入学してきた学年12クラス[/su_highlight]となる大きな学校です。ちなみに高校の難易度は高止まりしていて、公立のトップ校の併願校になっています。中学からの進学者は中3時に「特進クラス選抜試験」を受け、[su_highlight]3クラス設置される特進クラス180名のうち60名が内進生、120名が高入生[/su_highlight]という割合になるそうです。

今年の春の大学進学は、[su_highlight]48.4%が日本大学に。内進生だけにかぎると47.4%。残りが他大学へ進学。[/su_highlight]国公立大は、東北大/1名、東京学芸大/1名、横浜市立大/2名など9名。私立大は早慶上理が7名とのことでした。

校訓は「健康 有為 品格」ということです。生物資源科学部に隣接するメリットを活かした、農場実習、食品加工実習、機械実習などのフィールドワークが特徴的な課外授業。英語教育では中3時に16日間のオーストラリア語学研修があるとのこと。

入試科目についての話もあったので簡単に書いておきます。

国語 大問で4問。問1が漢字、語句、文法など。問2が説明的文章の読解。問3が物語文の読解。問4が思考力を問う問題。受験者平均点は69.3点で合格者平均は77.5点。

算数 大問で6問、小問で20問の出題。計算力が重視の出題で、基礎的な学力をはかる問題を出題。ニュートン算は必ず出すとのこと。受験者平均点は67.7点で合格者平均は80.4点。

社会 一行記述の出題形式で40問の出題。地理、歴史、公民からきんべんなく出題。地図やグラフかなどの資料を読み取る思考力をはかる問題も出題。受験者平均点は30.8点で合格者平均は37.7点。(60点満点)

理科 生物、地学、物理、化学、思考力と大問で5題の出題。受験者平均点は37.4点で合格者平均は41.8点。(60点満点)

抜群の学習環境の中で6年間を過ごせることがこの学校の何よりの魅力でしょう。

ここからはわたしの個人的な感想ですが、大学進学を考えたときには慎重な判断が必要かと思います。というよりも、日本大学をどう考えるか、という判断をこの学校を目指すときにしっかりとしておくべきだ、ということです。

日本大学もよい大学かと思います。しかも、県立の中堅校からだとなかなか手が届かない大学になっていることも確かです。それでも、これだけの成績をもって入学し、6年間を過ごした後に半数が日本大学に進学してしまうわけです。もちろん残りの半数は他大学に進学してはいますが、その実績は上記のようなものです。

もちろん他の私立中学に進学しても結果的に日本大学だった、ということも多いでしょう。ただ、12歳の段階でその先をある程度決めてしまうこと。そのことをこの中学を目指すときにはしっかりと考えておくべきでしょう。この環境の中で育ってくれれば、という観点での選択はまったく別ですが。

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