湘南学園中学高等学校

湘南学園中学高等学校 https://www.shogak.ac.jp/highschool/ についてです。

小田急江ノ島線の鵠沼海岸駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街の中にある学校です。最近80周年をむかえた共学の中高一貫校です。小学部もあるのでそちらから進学してくる生徒もいます。

首都圏模試の80%偏差値が男女ともSS59で、50%偏差値がSS55です。今春の大学合格実績は国公立大/11名、早稲田大5名、慶應義塾大4名、上智大/5名、東京理科大/00名、学習院大/9名、明治大/9名、青学大/9名、立教大/14名、中央大/12名、法政大/7名などというものです。

もともと総合学習に力をいれてきた学校ですが、来年度からは「湘南学園ESD」を展開するとのこと。ESDとは Education for Sustainable Development のことらしく、「現代社会のさまざまな課題を自らの問題としてとらえ、身近なところから取り組むことによって、それらの問題解決につながる新たな価値観や行動を生み出す学習や活動」ということのようです。

具体的には、新中1生から「ヤングアメリカンズ」「校内イングリッシュキャンプ」「海外研修」を必修とし、生徒ひとりひとりがグローバル社会の中で世界市民として考え、生きていく力をつけていくような仕組み作りをはじめるとのことでした。50ページにおよぶ厚い学校案内をご覧になれば詳しいことがわかるはずです。

正直なわたしの感想ですが・・・ 「難しくしすぎじゃないか」とすぐに思いました。今の時代、説明が必要なものはなかなか売れません。説明が必要でも物語性が感じられる商品は売れますが、そうでないものはダメです。教育は別でしょ、という方もいらっしゃるでしょうが、わたしの感覚ではなにも違いません。

ESD入試というものを来春から導入するとのこと。事前に90秒のの動画を提出し、2月1日午前に50分の記述・論述試験で合否を決める制度だそうです。説明をうかがいましたが、いまひとつピンときませんでした。すくなくとも、うちの生徒で湘南学園を希望する生徒には、普通に筆記試験で頑張ろうね、というつもりです。

どの学校も2020年に向けて手探り状況です。2020年改革は「筆記試験の1点刻みで合否をわける入試」からの脱却が目的です。でも、私立中学受験というのは、その1点刻みで合否が分かれる世界そのものでした。その私立中学受験に増えているのは「グループディスカッション」「入試科目への英語の導入」「記述、論述での入試」というものです。1点刻みでない世界が私立中学受験にマッチするのかちょっと疑問です。

わたしもこれから私立中学入試がどう動いていくのかつかみかねているところです。ただ、多くの保護者の方は、しっかりした学習指導を第一に学校に求め、その後の進学実績に目を向けていることは間違いありません。湘南学園に求められているのは、まずは徹底した大学進学への学習指導なのでは、と思うのはわたしだけでしょうか。この偏差値帯の生徒が入学して、この進学実績はダメです。数字はなによりも確かな実績です。

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