横浜英和女学院中学・高等学校
学校は横浜市営地下鉄の蒔田駅を下りて長い階段を上ること10分ほどの場所にあります。気持ちの良い風の吹き渡る丘の上に位置しています。miyajukuのある中央林間からだと、小田急江ノ島線で湘南台に出て、そこからブルーラインに乗り換えです。電車に乗っている時間は45分ほどでしょうか。
学校は130年の歴史を持つミッションの女子校です。戦時中に「英和」の名前は良くないと言うことで「成美」と学校名を変えさせられたそうですが、卒業生たちの希望もあり、平成8年に「英和」に戻したそうです。ひとくくりでミッション系の女子校と言ってもそれぞれ違いがあります。
校是は「心を清め人に仕えよ」というものです。生徒たちは毎朝、ブリテンホールという立派なホールで、パイプオルガンの音色の中で清書の言葉にふれて学校の一日をはじめます。創立者のブリテン先生という方の「女性としてグローバルな視点を持ち、神様からのmission(使命)を探求した」生き方を理想とし、現代に生きる日本の女性として、自分に与えられたmissionをキャリアという形で貫くような女性教育が理想のようです。
130周年を期に作られた校舎群がとにかくきれいです。こんな環境の中で毎日の学習ができる生徒たちは幸せです。隅々まで「清潔感」がただよっています。また、給食が英和の特長のようです。確かに、みんなで食べる給食は生徒の一体感を作るのに役立っているようです。
今春の大学入試の結果はかなり良かったようです。国公立大/4名、早慶上理/15名、GMARCH/38名、国際キリスト・津田塾・日本女子・東京女子/12名、國學院・成蹊・成城・明学/27名、日東駒専/41名。卒業生数180名ほどの結果です。首都圏模試の80パーセント合格ラインはSS49〜56で、受験回によってかなり差があるようです。
グローバル教育にチカラが入っているようで、海外の協力校、提携校との交流もさかんなようです。英語の学習にもチカラを入れているようです。それ以外にも、火曜日と木曜日の放課後はクラブ活動を停止し、授業の内容の定着のための指名補習、希望生の補講をおこなっており、それ以外にも土曜講習、夏休みの講習等も充実しているようです。
校長先生の「男性も女性も生涯を通して働く『意志』と『覚悟』が必要な社会が到来しつつあります。」という言葉が印象的でした。どちらかというと、女子校というのは良妻賢母の女性を目指す、といった印象が世間にはあるようです。しかし、全く違いますね。どの女子校も、社会に出て仕事を通じて自己実現していく女性、といったイメージの教育が中心です。
miyajukuの周辺には女子の一貫校はたくさんあります。みんな良い学校ばかりです。学校説明会等でしっかりと様子をみて、自分に合う学校を選択したいです。