学校訪問 横浜富士見ヶ丘中学校・高等学校 ①
横浜富士見ヶ丘学園 https://fujimigaoka.ed.jp を訪ねてきました。そのレポートをお届けします。
基本情報
名称 横浜富士見ヶ丘学園中学校・高等学校
場所 横浜市旭区中沢 相鉄線二俣川駅から徒歩15分
沿革 1923年創立
2007年に女子の中等教育学校として現在の場所に移転新校舎完成
2018年から高等部の募集を再開
2019年に共学化
多くの私学がそうであるように、女子校から共学化して男子を受け入れるようになり、中等教育学校だったのが高等部の募集も最近になって再開しています。miyajukuからは2007年の時から生徒が進学していて、今も中1と中3に卒塾生が在学しています。そういった意味ではとても親しみをもっている学校でもあり、現在の駒嵜校長先生は2007年当時から存じ上げている先生でもあります。
コロナ禍の中で実際に学校に足を運んで自分の目でみて学校を知ることがしばらくできなかったのですが、少し落ち着いてきたので学校にお願いをして時間をつくっていただき、授業見学や駒嵜校長先生のお話を直接おうかがいする時間を作っていただきました。ありがとうございました。以下、2回に分けて「横浜富士見ヶ丘学園のいま」をレポートさせていただきます。
相鉄線の二俣川駅。久しぶりに下りましたが、ものすごくきれいになっていました。相鉄線はJRや東急とのつながりができ、これからどんどん沿線も発展していくのでしょう。二俣川は「運転免許センター」や「県立がんセンター」などもあり、乗降客も多い駅です。その駅を下りて、がんセンターに向かう道を進み、途中から住宅街に入っていく道に曲がり、急な坂道を登り切った所に学校があります。
とにかくきれいな学校です。壁はれんが造りになっていて落ち着いた雰囲気です。校舎は外回りの道路から何段か低いところにあって、ぐるっと周囲は樹木で囲われています。今の時期ですとツツジの色が鮮やかです。どの教室からも窓の外を眺めるとそうした木々が目に入ります。学校に入ると世間から隔絶された穏やかな学習環境が広がるような感じです。校舎の中も外の光が多く採り入れられていて、階段などはやわらかな照明でとにかく落ち着いた空気が充満しています。
この環境が「横浜富士見ヶ丘学園」の最大の特長といってもよいかと思います。とにかく「落ち着いた学習環境」がそこにあります。
さて、中学部からレポートしましょう。
中学は3クラス編成です。女子が2クラスと男子が1クラスです。ある意味では「男女別学」で学習を進めています。駒嵜校長先生がおっしゃるには「女子校から共学化するときにこのようなクラス編成をとったのですが、実際にやってみると発達段階の違う男女の特性に合った仕組みだと思っています。一部の授業や学校行事などは男女混合ですので、共学校としてのメリットも活かせます。このままこの形を発展させていきたいと考えています。」とのことでした。1クラスの人数は20名程度の少人数です。ほんとうに細やかに生徒ひとりひとりをみているのがよくわかります。
中学生の授業見学もさせていただきました。もちろんちらっとのぞかせていただいた程度なので印象しかわかりません。しかし、どのクラスも生徒はしっかりと授業にのぞんでいました。中3の男子クラスは国語の古文の授業でした。スマホを使って各自で調べ学習をして発表する形式です。中3男子というのはいろんな意味で難しい時です。男の子に変わっていく時期ですから。どちらかというと雑然としがちな中をしっかりと授業に入っていっている子たちがそこにはいました。
中1女子の授業は数学でした。正負の計算の単元でしたが、ほれぼれする板書をされる先生でした。入学して2ヶ月。まだちょっとした緊張感の中で生徒たちはここでもしっかりと授業に入っていました。この「授業がすべて」という雰囲気が「横浜富士見ヶ丘学園」のふたつ目の特長なのかと思います。しっかりと授業を中心に学校の1日が過ぎていく。そんな学校生活を送ることができるはずです。
高等部のお話と駒嵜校長先生からうかがった様々な「学園のいま」については次回にします。