「期待しない」こと

先週は「面談週間」ということで、ご希望の方だけですが二者面談をおこないました。お母さんのこどもさんへの悩みはつきないもので、しかも、そのどれもが「これ」といった一発解答の処方箋のないものばかりです。そんなお母さんに必ずアドバイスするのが「時間が解決します」ということです。

親というのはわが子に対して「がまん」ができない生き物です。しかし、子どもの成長というのは「がまん」して見まもらねばならないことが数多くあります。もちろん、何も働きかけせずに黙ってみているべきだ、といっているのではありません。働きかけはつねに必要です。

ただ、「がまん」を前提とした働きかけと、「がまん」を前提としない働きかけでは、全く違う結果につながります。後者はしない方がまし、とさえいえます。私が長いことこどもたちの指導にたずさわっていられるのは、この「がまん」を前提とした働きかけを当然としているからだと思います。

子どもなんてそう簡単に変わるものではありません。今できなかったことが、明日できるようになる、なんて思っていたら、こどもたちの指導なんて出来るわけがないのです。2回いってダメなら3回、4回、5回・・・100回と言い続けます。とにかく、何度も、何度も働きかけます。それが私の仕事だとわかっているから出来ることです。

「がまん」が出来るか出来ないかを分けるのは、期待ということだと思います。親は子に大きな期待をしています。いやいやそんなことはないですよ、という方ほど期待値が大きいのを私は知っています。それはしかたがないでしょう。親ですから。でも、子どもの学習指導は、期待をしないところからスタートしなければなりません。出来ない、ということがスタートです。出来る、をスタートにする学習指導などあり得ないのです。

まずは「期待しない」ことからはじめてみてはどうでしょうか。