東海大学附属相模高等学校中等部
東海大相模は中学、高校、大学の10年間の一貫教育というのが特長です。多くの附属中学が、併設の大学への進学を担保して他大学を受験できるようにしているのに対して、東海大相模はあくまでも東海大学へ進学することが基本です。高校から東海大学への進学率は85%ほど。他大学への進学は運動部等で東海大へ進学するとレギュラーになれない、などといった特別な事情がある場合などに限られるようです。
つまり、東海大付相模中等部に進学するかどうかは、東海大学をどう考えるか、東海大学に進学して何をするか、といった選択になるということです。確かに東海大学は18学部77学科の総合大学です。ないのは歯学部、薬学部ぐらいで、医学部からパイロットの養成学部までほぼすべてがそろっているといって良いでしょう。しかも、そのほとんどが湘南キャンパスという小田急線の東海大学前駅という地元にあります。
東海大学の偏差値はそれほど高くはありません。とはいっても、公立高校の中堅レベルから簡単にいけるというレベルでもありません。また、高校受験、大学受験を意識せずに中学、高校時代を過ごすことができるメリットを活かし、部活動やその他の様々な活動に有意義に時間を使うこともできます。コツコツと目の前にある目標をクリアしながら進んでいくのが得意で、一発試験ではちょっと実力を発揮できない、という生徒にも向いているでしょう。
学校側もそうしたことを考えて、大学との連携プログラムや留学のプログラムなど様々に準備して、学校生活を有意義に送れるようにしているようです。ただ、中学入学時に10年間の教育プログラムを決定することになるわけです。東海大学の指導理念や学校の成り立ちなど、しっかりと親子で研究して、納得の上で受検すべきです。入学してから「こんなはずではなかった」ということがないようにしましょう。
募集は4クラス160名。2月1日午前入試が110名の募集人数になっていて最も多いです。2科、4科選択制で、まずは2科で合否を決め、その枠に入らなかった4科受験の生徒を選抜する、という選考法です。2月3日は、国・算、国・理・社、算・理・社の3パターンからひとつを選ぶ入試。2月4日はまた2科、4科の選択です。3日が35名、4日が15名の募集です。また、面接が全員に課せられ、重視されています。とはいっても、5人一組で15分ほど。ごく普通の質問の受け答えとのことでした。また、くれぐれも普段着で来て欲しい、ともおっしゃっていました。
なお、2月1入試は2科受験であれば12時30分までには面接まで終了できるとのこと。他校の午後受験もそこから可能でしょう。