自修館中等教育学校
学校の新しいパンフレットの最初のページに、卒塾生のOちゃんが載っていました。一昨年、入学金も授業料も免除の特待生で合格した生徒です。学校のパンフに載るのですから、学業に部活に頑張っているのでしょう。その他にもK君や、T君の名前も「探求」という自修館独特の授業をまとめた冊子の中に見つけました。しっかりと成長しているようでうれしいです。
さて、自修館中等教育学校についてです。創立17年目でこの春に11期生を卒業させた学校です。中等教育学校というのは、6年生の一貫教育をおこなう学校です。神奈川県には県立で「相模原」と「平塚」の2校、私立で「自修館」と「横浜富士見ヶ丘」の2校があります。自修館は各学年が120名で3クラス編成。少人数で家族的な雰囲気の中で6年間を過ごすことができます。
今春の卒業生の進路結果です。国公立大/11名、早稲田/18名、慶応/6名、上智/9名、東京理科大/5名、学習院/4名、明治/24名、青山/15名、立教/18名、法政/30名。卒業生は121名です。国公立大への現役合格率9.1%、早慶上理19.0%、GMARCH74.4%。
たくさんの学校の説明会にうかがうのですが、その時に私が最も注目しているのが「先生方の動き」です。校長先生だけが威勢の良いことをいって、まわりの先生方が明らかにしらけている学校もなかにはあります。そうした学校はもちろん生徒には薦めません。自修館はいついっても先生方の動きが活発です。若い先生も多いのですが、説明会で話をする先生も何人もいらっしゃって、その誰もがしっかりと学校を伝えています。
学校の中身についてはパンフレット等を見たり、父母向けの説明会に参加すればわかることです。私なりにプロの目として学校を見てくるのが説明会の目的です。卒塾生も塾に立ち寄ってくれます。その時にも学校の様子を何気なく聞いています。そんなすべてを総合して、自修館中等教育学校はお薦めできる学校のひとつです。
進学実績だけを見ればもっと良い学校はいくらでもあります。また、今春に初めて卒業生を出した県立の中等教育学校の進学実績は驚くべきものでした。ただ、小6時点での学力がどの程度の生徒が入学しているのか。その生徒をどれだけ伸ばしているのか。なかなか目に見えない、数字にならない部分をしっかりと見てみましょう。親の「目利き」が大切になる部分です。