湘南学園中・高校
首都圏模試の偏差値で、2/1がSS59、2/2がSS55、といったラインにある学校です。今春の大学入試の結果は、国公立大/26名、早慶上理/37名、GMARCH112名、医学系/22名、薬学系/12名(卒業生166名)というものだったようです。来春入試もいつものように、2/1午後、2/2午前、2/3午前、2/6午前の4回入試を予定。4回目では、3回以上受験した生徒に対して、その最も良かった得点で合否を決めてくれる「優遇制度」をもうけています。
どんな学校かについては、私の過去の記事を読んでいただくとして、今日の説明会について少し書いてみます。
今日は、湘南学園の卒業生で、早稲田大学の政経学部に通う女の子が短いスピーチをしました。とても良い内容でした。昨年、アフリカに6週間ほど行き、途上国の現状を肌身を持って知ってきた。そして、来年からはもう少しそうした国々のことを知るためにロンドンに留学する。そんな自分の原点は、湘南学園での総合学習だった、という話でした。この学校がどんな生徒を送り出しているのかがよく見えるスピーチでした。
グローバル教育といってもいろいろとあります。グローバルにならないと金が稼げない世の中になっていく。だから英語をはじめとした技能を身につけなくてはいけない、といった考え方もあるでしょう。でも、グローバルってそういうことなんでしょうか。人種や宗教や価値観など、世界には様々な人たちがいる。そうした人たちとどう理解し合い、わかり合うか、といったもののとらえ方をいうのではないでしょうか。
今日のスピーチをした女の子ような若者がたくさん出てくる世の中になって欲しいなぁ、と思います。また、そんな若者を育てる学校がたくさんあってほしい、とも。湘南学園はそうした学校のひとつなのではないかな、と。そんな学校で6年間を過ごしたい、という小学生はどんどん挑戦してみてください。また、そんな学校に興味のある保護者の方は、ぜひとも学校を訪れてみてください。
ただ、公立の学校の改革も想像以上のスピードです。今や、普通に国内の大学でなく、海外の大学に進んでいく生徒もどんどん出てきています。もちろん、湘南高校や厚木高校など進学重点校を中心にしてですが、私立の学校もうかうかしていられないほど時代を先取る教育が採り入れられています。相模原の中等教育もすばらしい成果をあげました。ある意味では、これからが私学の正念場なのかもしれません。
受験をする側にしてみれば、そうして私学と公立が切磋琢磨してくれるのは良いことです。