日大藤沢中学校
とにかく大学のキャンパスまでふくめると広大な敷地です。生物資源学部ですから、演習用の畑地や林、牧場もありますし、博物館もあります。グランドも広大です。中学の専用校舎もきれいです。隅から隅までピカピカです。この学校を訪れた親子は、まずこの環境にまいってしまうはずです。それほどすばらしい施設群です。
首都圏模試の80パーセント合格ラインは男女ともSS57です。今春入試では、第1回が募集人数70人に対して受験者が316人、合格者が118人。第2回が募集人数50人に対して受験者が292人、合格者が88人となっています。5年目ですからまだ中学入学者の大学進学実績はありませんが、日大藤沢高校の今春の進学実績です。卒業生371名のうち、国公立大/21名、早慶上理/13名、GMARCH/66名、日本大学/183名です。
中学から高校へのつながりは、基本的に日大藤沢高校に入学する、ということになっています。日大藤沢高には3クラス分の特進コースがあり、中学からの進学者は、高校からの入学者といっしょに特進コース進学のための試験を受けることになっています。
この春は、中学の卒業生103名のうち88名が特進コースを希望して試験を受け、そのうち54名が特進コースに進学したとのこと。高校からの入学者は196名が特進コース進学の試験を受験し75名が合格。ただし、高2進級時に特進コースは文系1クラス、理系1クラスにしぼり込まれるとのことでした。
私立中学に何を求めるか、という点はご家庭によってわかれるところでしょう。この日大藤沢中学のように切磋琢磨をもとめるご家庭もあれば、少人数のアットホームな雰囲気をもとめるご家庭もあるはずです。その辺は、学校説明会等でしっかりと見きわめて下さい。どちらが良いというものではなく、あくまでもご家庭の方針に合致するかどうか、ということです。
ちなみに、日大藤沢高校は県立トップ校の併願校です。学校成績が5段階評定でオール4に5が2つ3つ混じっていないといけないレベルです。そうした外部生と3年後にいっしょにやっていかねばならないのですから、中学入学のレベルがどの程度かおわかりになると思います。
私はこの学校のすぐ目の前に住んでいるので、この学校の生徒たちは毎日のように目にしています。とにかくまじめな生徒たちです。制服もピシッと着こなしていますし、試験前などはみんな電車内でもノートや教科書を開いて勉強をしています。「スタンダードであること誇り」と今日も説明会で学校の方針を説明されていました。そういった意味で自由奔放な公立校の対極にある私立校らしい私立学校です。